2021年11月

※本資料は神奈川県農業技術センターで作成された病害虫情報をベースに作成されました。そのため、当社では取扱のない商品もございますが、対外品のご案内ができますのでお問い合わせお願いいたします。

[防除要否] ◎:追加防除が必要 ○:通常防除 △:必要に応じて防除 ×:防除の必要なし

[使用時期] 「収穫*日前まで」を「*日」に、「収穫前日まで」を「前日」に省略

【 水 稲 】

縞葉枯病

発生予想(平年比):-

防除要否:-

使用する薬剤例:-

スクミリンゴガイ

発生予想(平年比):-

防除要否:-

使用する薬剤例:-

【 カンキツ 】

ミカンハダニ

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • オマイト水和剤

みかん:[7日,2回] 750倍

みかんを除くかんきつ:[14日,2回] 750倍

貯蔵病害 ,青かび病 ,緑かび病 ,軸腐病 ,炭疽病

発生予想(平年比):やや多

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • (予・治) ベフトップジンフロアブル

みかん:[7日,3回] 1,500倍

みかんを除くかんきつ:[前日,2回] 1,500倍

☞ ベフトップジンは混合剤。総使用回数に注意する。

[前日,5回] 青かび病、緑かび病、軸腐病: 2,000~3,000倍

【抑制トマト】

葉かび病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予)インプレッションクリア [発病前~発病初期,-] 1,000倍

  • (予・治) ベルクートフロアブル [前日,3回] 2,000~4,000倍

  • (予・治) ポリオキシンAL水和剤 [前日,3回] :1,000倍

うどんこ病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

コナジラミ類 タバココナジラミ)アザミウマ類

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • アニキ乳剤 [前日,3回]

 コナジラミ類、ミカンキイロアザミウマ:1,000~2,000倍

  • アルバリン 又は スタークル顆粒水溶剤 [前日,2回]

 コナジラミ類:2,000~3,000倍

❖ ウイルス病の感染を防ぐためにも害虫の防除が重要。

❖ 施設内外の雑草は、害虫の発生・増殖源になるため、除草を徹底する。

❖ 栽培終了時は施設内に害虫を残さず、また施設外に出さない。

❖ 残渣は適切に処分し、次作のために野良生えトマトを発生させな い。

【促成トマト】

アブラムシ類コナジラミ類(タバココナジラミ )アザミウマハモグリバエ類

発生予想(平年比):ー、やや多、ー、ー

防除要否:○、○、○、○

使用する薬剤例:

【育苗期:粒剤施用】

  • アルバリン 又は スタークル粒剤 [育苗期,1回:株元散布]

コナジラミ類、ハモグリバエ類:1~2g/株

【育苗期:散布】

【育苗期後半~定植時:粒剤施用又は灌注】

  • プリロッソ粒剤 [育苗期後半~定植時,1回:株元散布] 2g/株 又は、ベリマークSC [育苗期後半~定植当日,1回:灌注] 原液25mlを10~20Lに希釈/400株

【定植時:粒剤施用】

  • モスピラン粒剤 [定植時,1回:植穴土壌混和] コナジラミ類、アブラムシ類、トマトハモグリバエ:1g/株

  • ダントツ粒剤 [定植時,1回:植穴処理土壌混和] 1~2g/株

❖ ウイルス病の感染を防ぐためにも害虫の防除が重要。

❖ 施設開口部(出入口、天窓等)には、目合い0.4㎜以下の防虫ネッ トを展張し、害虫の侵入防止に努める。なお、赤色防虫ネット(ク ロスレッド)はより高い防虫効果が期待できる。

❖ 施設内外の雑草は、害虫の発生・増殖源になるため、除草を徹 底する。

❖ 黄色・青色粘着板を設置し、害虫の発生消長を把握する。

❖ ウイルス病発病株は抜き取り、施設外に持ち出し、土中に埋め るなど適切に処分する。

抑制キュウリ


ベト病

発生予想(平年比):やや多

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • (予・治) ホライズンドライフロアブル [前日,3回] 2,500倍

☞ ホライズンは混合剤。総使用回数に注意する。

  • (予・治) エトフィンフロアブル [前日,4回] 1,000倍

  • (予・治) リドミルゴールドMZ [前日,3回] 1,000倍

☞ リドミルゴールドは混合剤。総使用回数に注意する。

うどんこ病

発生予想(平年比):

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • (予) インプレッションクリア [発病前~発病初期,-] 1,000~2,000倍

  • (予) ボタニガードES [発病前~発病初期,-] 1,000倍

  • (予・治) ポリベリン水和剤 [前日,2回] 1,000~2,000倍

☞ ポリベリンは混合剤。総使用回数に注意する。

  • (予・治) ショウチノスケフロアブル [前日,2回] 2,000倍

☞ ショウチノスケは混合剤。総使用回数に注意する。 等

褐斑病

発生予想(平年比):やや少

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • (予・治) ゲッター水和剤[前日,5回]1,500倍

☞ ゲッターは混合剤。総使用回数に注意する。

  • (予・治) ポリベリン水和剤 [前日,2回] 1,000倍

☞ ポリベリンは混合剤。総使用回数に注意する。

❖ 多湿状態で施設を密閉すると蔓延しやすく、夜間の結露等によ る葉の濡れが発生を助長する。

コナジラミ類 (タバココナジラミ)

発生予想(平年比):やや多

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • アルバリン 又は スタークル顆粒水溶剤 [前日,2回] コナジラミ類:2,000~3,000倍

  • モスピラン顆粒水溶剤 [前日,3回] 2,000倍

  • ベネビアOD [前日,3回]2,000倍

  • チェス顆粒水和剤 [前日,3回]5,000倍

  • ボタニガードES [発生初期,-] 500倍

アザミウマ類(ミナミキイロ アザミウマ )

発生予想(平年比):やや少

防除要否:○

使用する薬剤例:

  • アルバリン 又は スタークル顆粒水溶剤 [前日,2回] アザミウマ類:2,000倍

  • モスピラン顆粒水溶剤 [前日,3回] 2,000~4,000倍

  • ベネビアOD [前日,3回]2,000倍

  • ボタニガードES [発生初期,-] 500~1,000倍

【促成イチゴ】

うどんこ病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予)タフパール [発病前~発病初期,-] 2,000~4,000倍

  • (予) インプレッションクリア [発病前~発病初期,-] 1,000~2,000倍

  • (予)フルピカフロアブル [前日,3回] 2,000~3,000倍

  • (治) サンクリスタル乳剤 [前日,-] 300~600倍

  • (治) エコピタ液剤 [前日,-] 100倍

  • (予・治) パレード20フロアブル [前日,3回] 2,000~4,000倍 等

アブラムシ類

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • サンクリスタル乳剤 [前日,-] 300倍

  • ウララDF [前日,2回] 2,000~4,000倍

  • エコピタ液剤 [前日,-] 100倍 等

アザミウマ類

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • ファインセーブフロアブル [前日,3回] 1,000~2,000倍

ハスモンヨトウ

発生予想(平年比):やや多

防除要否:

使用する薬剤例:

  • プレバソンフロアブル5 [前日,2回] 2,000倍

  • トルネードエースDF [前日,2回] 2,000倍

  • カスケード乳剤 [前日,3回] 4,000倍 等

ハダニ類

発生予想(平年比):やや多

防除要否:

使用する薬剤例:

  • サンクリスタル乳剤 [前日,-] 300倍 ~600倍

  • マイトコーネフロアブル [前日,2回] 1,000倍

  • エコピタ液剤 [前日,-] 100倍

ミツバチへの影響

農薬散布の際は、巣箱を施設から出し、巣箱を再導入する前には、換気を十分に行い、薬液が乾いてい ることを確認すること。

タフパールと上記掲載剤の散布間隔(メーカー技術資料より抜粋)

サンクリスタル、ウララ、トルネードフロアブル、カスケード、マイトコーネ:混用事例あり 、フルピカ、カリグリーン:3日以上

【ネ ギ】

さび病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予・治) ストロビーフロアブル [7日,3回] 2,000倍

  • (予・治) アフェットフロアブル [前日,2回] 2,000倍

  • (予・治) サプロール乳剤 [前日,5回] 800~1,000倍 等

黒斑病

発生予想(平年比):やや少

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予・治) ストロビーフロアブル [7日,3回] 2,000倍

  • (予・治) アフェットフロアブル [前日,2回] 2,000倍

❖ 薬液をはじきやすいため、水溶剤や水和剤には展着剤を加用 し、薬液が十分付着するように散布する。アミスター20フロアブ ルは、薬害を生じる恐れのあるアプローチBIやスカッシュの利用 を避ける。

ネギアザミウマ

発生予想(平年比):並

防除要否:

使用する薬剤例:

  • アニキ乳剤 [3日,3回] 1,000倍

  • ダントツ水溶剤 [3日,4回] 2,000~4,000倍

  • ディアナSC[前日,2回] 2,500~5,000倍

❖ 薬液をはじきやすいため、水溶剤や水和剤には展着剤を加用 し、薬液が十分付着するように散布する。

シロイチモジヨトウ

発生予想(平年比):やや多

防除要否:

使用する薬剤例:

  • アニキ乳剤 [3日,3回] 1,000~2,000倍

  • ディアナSC[前日,2回] 2,500~5,000倍

❖ 薬液をはじきやすいため、水溶剤や水和剤には展着剤を加用 し、薬液が十分付着するように散布する。

【キャベツ:三浦半島地区以外】

黒腐病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予)Zボルドー [-,-] 500倍

  • (予)ヨネポン水和剤 [7日,5回] 500倍

  • (予・治) カセット水和剤 [7日,3回] 1,000倍

❖ 強い降雨の後には、予防散布を行う。

❖ Zボルドーで薬害が懸念される場合は、クレフノン(100~200倍) を加用する。但し、汚れをおこすため収穫間際の使用は控える。

菌核病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予)セイビアーフロアブル20 [3日,3回] 1,000倍

  • (予・治)ファンタジスタ顆粒水和剤 [3日,3回] 2,000~3,000倍

  • (予・治)カンタスドライフロアブル [7日,2回] 1,500倍 等

被害株は感染源になるため、速やかに除去する。

コナガ 、ハスモンヨトウ、オオタバコガ

発生予想(平年比):並、、やや

防除要否:○ 、○ 、

使用する薬剤例:

  • アニキ乳剤 [3日,3回] 1,000~2,000倍

  • アクセルフロアブル [前日,3回] コナガ:1,000倍 、ハスモンヨトウ、オオタバコガ:1,000~2,000倍

  • ディアナSC [前日,2回] 2,500~5,000倍

【キャベツ】三 浦 半 島 地 区 野 菜

黒腐病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予)Zボルドー [-,-] 500倍

  • (予)ヨネポン水和剤 [7日,5回] 500倍

  • (予・治) カセット水和剤 [7日,3回] 1,000倍

☞ カセットは混合剤。総使用回数に注意する。 等

❖ 強い降雨の後には、予防散布を行う。

❖ Zボルドーで薬害が懸念される場合は、クレフノン(100~200倍) を加用する。但し、汚れをおこすため収穫間際の使用は控える。

菌核病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

コナガ 、ハスモンヨトウ、オオタバコガ

発生予想(平年比):並、並、やや少

防除要否:○ 、○ 、

使用する薬剤例:

  • アニキ乳剤 [3日,3回] 1,000~2,000倍

  • アクセルフロアブル [前日,3回] コナガ:1,000倍 、ハスモンヨトウ、オオタバコガ:1,000~2,000倍

  • ディアナSC [前日,2回] 2,500~5,000倍

【ダイコン】三 浦 半 島 地 区 野 菜

黒斑細菌病

発生予想(平年比):

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予) Zボルドー [-,-] 500倍

  • (予・治) カセット水和剤 [14日,3回] 1,000倍

☞ カセットは混合剤。総使用回数に注意する。

  • (予・治) カッパーシン水和剤又はカスミンボルドー [14日,3回] 1,000倍

☞ カッパーシン、カスミンボルドーは混合剤。総使用回数に 注意する。

❖ 肥料切れしないよう適正な肥培管理をする。

❖Zボルドーで薬害が懸念される場合は、クレフノン(100~200倍) を加用する。

白さび病(ワッカ症)

発生予想(平年比):やや少

防除要否:

使用する薬剤例:

  • (予) ヨネポン水和剤 [7日,4回]白さび病:500倍

  • (予・治) ランマンフロアブル [3日,3回] 2,000倍 等

アブラムシ類

発生予想(平年比):やや多

防除要否:

使用する薬剤例:

  • アルバリン 又は スタークル顆粒水溶剤 [7日,2回]2,000~3,000倍

  • ウララDF[前日,2回]2,000倍

コナガ 、ハモグリバエ類(ナモグリバエ )

発生予想(平年比):並 、やや少

防除要否:○ 、〇

使用する薬剤例:

  • ディアナSC[前日,2回]2,500~5,000倍

  • アニキ乳剤[3日,3回]コナガ:1,000~2,000倍